トヨタ、北米初のEV用バッテリー工場をノースカロライナ州に建設へ
(米国、韓国、日本)
アトランタ発
2021年12月07日
トヨタ自動車は12月6日、トヨタにとって北米初となる、電気自動車(EV)用バッテリー工場をノースカロライナ州に建設すると発表した。豊田通商との合弁で新たにトヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナ(TBMNC)を設立する。12億9,000万ドルを投資し、ノースカロライナ州中央地域に位置するランドルフ郡のグリーンズボロ・ランドルフ・メガサイトにおいて、1,825エーカー(約7.4平方キロ)の敷地内に新工場を建設、1,750人の雇用も見込んでいる。
新工場は2025年に稼働予定で、年間20万台分のリチウムイオンバッテリーが生産可能な製造ラインを4本設ける。生産ラインは少なくとも6本まで拡張される計画で、拡張によって年間120万台分のリチウムイオンバッテリーが生産可能となる。なお、どの車種向けのバッテリーを生産するかは明らかにされていない。
今回の投資は、同社が2021年10月に発表したEV用バッテリー工場建設に向けた34億ドルの投資計画(関連カジノ 無料 ゲーム アプリ)の一部で、工場建設地の行方が注目されていた中、ノースカロライナ州での建設発表となった。
新工場では、再生可能エネルギーを100%使用することも発表されている。工場建設地を決定する上での要件として、インフラ、教育システム、労働力と並んで、再生可能エネルギーが挙げられており、トヨタが目標として掲げている、2050年までに「グローバル全工場」からの二酸化炭素(CO2)排出ゼロに向けて、再生可能エネルギーの利用は立地選定上で重要視された。
トヨタ・モーター・ノース・アメリカ(本社:テキサス州プレイノ)の小川哲男最高経営責任者(CEO)は「モビリティの未来は電動化で、グリーンズボロ・ランドルフ・メガサイトはその未来を実現するための最適な場所だ」と語った。
ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事は「世界がクリーンエネルギーの未来を受け入れ始めていることは明らかで、今日の決定はノースカロライナ州を(クリーンエネルギーの未来の)中心に置くことになる」と述べた。
GM、フォードに次ぐ米国南東部でのEV用バッテリー工場建設へ
2021年は、大手完成車メーカーによる米国南東部でのEV用バッテリー工場の建設発表が相次ぐ年となった。4月にはゼネラルモーターズ(GM)と韓国のLGエナジーソリューションの合弁でテネシー州に、9月にはフォードと韓国のSKイノベーションの合弁でテネシー州とケンタッキー州に、それぞれEV用バッテリー工場の建設が発表された(、米フォードと韓国SK、テネシーとケンタッブラック参照、注)。今回のトヨタの発表を含め、いずれも10億ドル、1,000人を大きく超える投資と雇用が見込まれており、地元経済への波及効果が高く期待されている。
(注)南東部では、ジョージア州でも2018年から、SKイノベーションがEV用バッテリー工場の建設を進めている。南東部のEV関連投資動向については、南東部拠点でのEV生産オンライン カジノ ブラック
(石田励示)
(米国、韓国、日本)
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