商業省、10月から乗用車輸入を一時的に禁止に

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2021年10月05日

ミャンマー商業省は9月30日付で、乗用車の輸入ライセンス発行と新車販売店のライセンス発行を一時的に停止する通達を発出した。10月1日から適用されている。

通達によると、個人輸入および中古車の廃車に伴う輸入、販売店による輸入、公務員などに特別に認められる輸入が対象となる。また、ライセンス発行を一時的に禁止する理由について、輸入に伴う外貨の利用を減らすためとしている。

中央銀行は9月に入り、輸出業者に対して輸出代金として得た外貨を一定の期間内(注)に現地通貨チャットへ兌換(だかん)することを義務付ける通達を発出(関連ブラック ジャック コツ)したり、銀行や両替商を対象とした為替レートの規制に関する指令を撤廃(2021年9月15日記事参照)したりするなど、ドル売り・チャット買いの為替介入と併せて、為替レートの安定化を図る施策を相次いで打ち出しているが、その効果は見えていない。なお、10月4日時点の現地両替商の両替レートは1ドル2,230チャット(買い)/2,330チャット(売り)で、前回調査をした9月14日時点の1ドル1,900チャット(買い)/1,950チャット(売り)からさらにチャット安が進んでいる。

(注)10月3日付の中央銀行通達により従来の4カ月以内から30日以内に変更

(田原隆秀)

(ミャンマー)

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