ミャンマー中銀、輸出で得た外貨のチャット兌換を義務付け

(ミャンマー)

アジア大洋州課

2021年09月08日

ミャンマー中央銀行は、輸出業者に対して輸出代金として得た外貨を4カ月以内にミャンマー・チャット(1チャット=約0.067円)への兌換(だかん)を義務付ける通達を9月3日付で出した(中央銀行33/2021)。

2月1日の国軍による権力掌握以降、CDM(市民不服従運動)による銀行の機能不全に伴うタンス預金の増大などにより、米国ドルおよびミャンマー・チャットの流動性が著しく低下している。

また、対米ドルでのチャット安も歯止めがかからない中、中央銀行はドル売り・チャット買い介入を積極的に実施しているが、確実な効果は表れておらず、本通達はこうした事態の改善を図る狙いがあるとみられる。

現時点では通達の詳細が示されておらず、当地日系企業のビジネスへの具体的な影響には不透明な部分があるものの、日系企業の間では本通達による影響を懸念する声が高まっており、通達の詳細や今後の運用を注視していく必要がある。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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