オークランドのロックダウンを2週間延長

(ニュージーランド)

シドニー発

2021年08月31日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は8月30日、新型コロナウイルスの警報レベルについて、オークランドのみ現在のレベル4を少なくとも2週間延長し、9月14日まで継続すると発表した。また、オークランド以南の地域については1段階引き下げ、8月31日午後11時59分からレベル3に移行し、北島北部のノースランドについては、9月2日に下水検査の結果を確認した後、同日午後11時59分からレベル3に移行するとした。

ニュージーランドでは、オーストラリア・シドニーからもたらされたデルタ型変異株による市中感染が急拡大したことから、4段階ある警報レベルを再び最高位まで引き上げていた(関連オンライン ブラック ジャック)。今回の市中感染再発による感染者数は8月30日時点で合計562人に達しており、うち547人はオークランド、15人は首都ウェリントンで確認された。

レベル4のオークランドでは、必需品の買い物や運動、医療サービスへのアクセスなど必要不可欠な外出以外は、自宅にとどまる必要がある。スーパーマーケットや薬局、病院、ガソリンスタンドなどの重要なサービスを除き、ビジネス活動は中止する必要があり、可能な場合は在宅勤務への移行が求められる。教育機関や公共施設、レストランやカフェ、ジム、映画館なども閉鎖され、厳格な旅行制限が課される。

レベル3となったオークランド以外の地域では、必要不可欠な外出以外は自宅にとどまることが強く推奨される。ビジネスは、顧客との接触を避け、職場での衛生対策を講じた場合には再開できるが、可能な限り在宅勤務を行うことが求められる。また、小売業や飲食業などはオンラインや電話での販売に限定し、非接触型配送などによる受け渡しのみ可能となる。図書館や美術館などの公共施設、フードコート、ジム、公園などは閉鎖される。学校も、可能な限りオンライン学習を実施する。

なお、警報レベルの設定は、オークランド以外の地域については9月6日に、オークランドについては9月13日に、再度見直しを行う予定となっている。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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