新型コロナ新規感染者数が減少傾向、今年初めて1,000人割る

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2021年08月27日

アラブ首長国連邦(UAE)では6月下旬以降、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向となっている。連邦保健予防省は、8月24日の新規感染者数が990人と発表した〔8月24日付UAE国営エミレーツ通信社(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。1,000人を割ったのは2020年12月27日に944人を記録して以来で、2021年に入ってからは初めて。

UAEの新規感染者数の傾向をみると、国外から観光客が多く訪れた年末年始を境に、大幅に増加(添付資料図参照)。2021年1月には4,000人に近づき、それを受けてドバイでは、2月2日から商業施設の入場制限を設けるなど規制を強化した()。その後は2,000人前後で推移していたが、4月下旬にデルタ型変異株が流行しているとして、インドやパキスタンなどからの入国を禁止し、水際対策を強化した()。

アブダビ首長国では、6月15日から公共スペースに入場する際にPCR検査の陰性証明提示を必須化、7月19日から夜間外出禁止令を実施するなどの感染対策を進めてきた(2021年7月19日記事参照)。また、ワクチン接種も積極的に進めており、人口100人当りの接種回数が8月25日時点で180.57回と世界でも高く(8月25日付WAM外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、3回目のブースター接種も開始している。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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