ブラック ジャック アプリがドバイで日本酒の消費状況を調査

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2021年05月11日

イスラム教国のアラブ首長国連邦(UAE)では酒類は原則禁止だが、観光業の盛んなドバイでは、21歳以上の非イスラム教徒の在住者やブラック ジャック アプリ旅行客を対象に、政府の認可を得た一部のホテルやレストランのみ酒類の提供が許可されている。また、同対象者向けに、酒類購入ライセンスが発行されている(関連ブラック ジャック ルール)。

ジェトロでは、日本食品ブラック ジャック アプリプロモーションセンター(JFOODO)の販売促進活動の一環として、2021年2月11~19日の間の4日間、ドバイ在住者の日本酒の消費状況について調査を行った。ドバイの富士屋、木村屋オベロイ店、木村屋マリーナ店の日本食店3店に来店した一般客に日本酒を試飲してもらい、合計で277件のアンケートを回収した。

同結果を踏まえ、5月6日に再度、本調査を委託した事業者にドバイの日本酒販売状況について聴取したところ、「日本の酒蔵に、ドバイの日本酒市場に関心を持っているとの声があった」とのことから、同調査結果の概要を紹介する。

調査回答者のうち57%が今までに日本酒を飲んだことがない、または数える程度しか飲んだことがないとのことで、36%がたまに飲んでいる、6%が定期的に飲んでいるとした。回答者にも日本酒に親しんでいない層が半数以上あることがわかった。一方、定期的に飲んでいると回答者の3割以上が、自宅で月8回以上日本酒を飲むとした。

日本食レストランでよく注文するアルコール飲料は、ビールが65%、日本酒が45%、ワインが29%となった。日本酒のオーダーが45%にとどまる要因の1つとして、価格の高さがある。回答者に試飲した日本酒1合当たりの許容価格を聞いたところ、75ディルハム(約2,250円、1ディルハム=約30円)~100ディルハム程度だったが、各店舗での実際の販売価格帯は110ディルハム~400ディルハム程度と、許容価格と販売価格帯に差があることが分かった。

日本酒を試飲した人の9割弱が、類似の日本酒の試飲会があれば参加したいと回答し、関心は高いことも分かった。また、今回のアンケート結果で、日本酒に合う料理や、冷・燗(かん)・常温といった趣向に応じた飲み分け、日本酒の製法やこだわりなどを紹介しつつ、さらに日本酒を味わい知ってもらう機会を設けることで、さらなる市場開拓の余地があることも示された。

なお、現地のレストラン関係者を対象に、取り扱いたい日本酒について聞き取りを行ったところ、食事とのペアリングを意識した銘柄やデザート酒の希望が高かった。

(反町俊哉)

(アラブ首長国連邦)

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