UAEとエジプト、カタールとの航空便再開
(中東、アラブ首長国連邦、エジプト、カタール)
ドバイ発
2021年01月20日
アラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャを起点とする航空会社エア・アラビアが1月18日、カタールのドーハとの航空便を再開した。また同日、エジプト航空とカタール航空もカイロ~ドーハの運航を再開したと各国の主要紙が報じている。
サウジアラビア、UAE、バーレーン、エジプトの4カ国は、2017年6月から約3年半にわたってカタールとの断交を継続してきたが、1月5日の湾岸協力会議(GCC)首脳会合(サミット)に、カタールのタミム・アル・サーニ首長が2017年以降初めて出席し、首脳らが署名した「アルウラ声明」には、GCC諸国の結束を強化する方向性が明記された(関連オンライン カジノ ブラック)。同日には、サウジアラビアが先駆けるかたちでカタールとの国境を再開()、11日にはカタール航空とサウジアラビア航空(サウディア)が双方向けの航空便を運航再開した(2021年1月15日記事参照)。それに続いてUAEは9日からカタールとの国境を再開、バーレーンは11日、エジプトは12日からカタールの航空便の上空通過を許可したとの現地報道されていた。
サウジアラビアでは断交問題収束に向けた動きが進む一方、UAEとバーレーンは慎重な姿勢を見せている。1月18日現在、UAEが再開したカタールとの航空便は、シャルジャを起点とするエア・アラビアにとどまる。主要キャリアであるアブダビのエティハド航空、ドバイのエミレーツ航空はカタール航空便の再開を発表していない。バーレーンも、カタールに対して空路の通行は許可したものの、現時点では航空便の再開には至っていない。
(山村千晴)
(中東、アラブ首長国連邦、エジプト、カタール)
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