米GM、2035年までに新車からの排ガスゼロに

(米国)

ニューヨーク発

2021年01月29日

米国の自動車メーカー大手ゼネラルモーターズ(GM)は1月28日、2035年までに販売するライトビークル(乗用車、小型トラック)が排出する排気ガス量をゼロとし、2040年までに世界で自社製品と事業活動から排出される二酸化炭素を実質ゼロとする、カーボンニュートラルを目指すことを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

GMのメアリー・バーラ会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で「GMはより安全で、より環境に優しく、より良い世界の確立に取り組んでいる世界中の政府や企業に加わっている。他の企業もこれに続くことで、自動車業界と経済全体に大きな影響を与えることを奨励する」と述べた。また、ジョー・バイデン大統領が再加入を表明したパリ協定の目標を達成するための、UNやビジネスリーダーらが呼びかける取り組み「ビジネス・アンビション・フォー1.5°C外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」に署名したことも公表し、環境政策で新政権と歩調を合わせる姿勢を示した。

GMは2035年の目標達成に向け、電気自動車(EV)やその他のゼロエミッション車の技術開発を進め、2020年代半ばまでに世界で30の完全電動化モデルを市場投入するとあらためて表明した(関連ブラック ジャック トランプ)。その結果、2025年末までに同社が販売する車両の40%がEVとなることが見込まれるとも述べている。

GMは既にミシガン州のEV専用工場「ファクトリー・ゼロ」やテネシー州スプリングヒル工場の刷新を含め、今後5年間でEVと自動走行車(AV)に270億ドルの投資を行うことを発表している(関連ブラック ジャック ストラテジー)。今回の声明ではさらに、設備投資と製品開発チームの半分以上をEVとAVプログラムに充てることや、今後数年間でセダンやクロスオーバーSUVを含むスポーツ多目的車(SUV)、トラックといった複数の車種でEVを展開することも明らかにした。

自社製品や事業活動でのカーボンニュートラルの達成時期に関しては、フォードやフォルクスワーゲン(VW)などが2050年を目指すことを明らかにしているが、GMが今回発表した目標はそれら企業よりも早期達成を目指すものとなった。

(大原典子)

(米国)

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