米CDC、英国からの全渡航者に新型コロナ陰性証明の提出を義務化
(米国、英国)
ニューヨーク発
2021年01月04日
米国疾病予防管理センター(CDC)は、ドナルド・トランプ米国大統領が2020年12月24日、英国内で新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大されていることを受けて、英国から米国へ空路で入国する渡航者と帰省者に対する規制を強化すると発表した。
これを受けてCDCは12月25日、英国から米国に入国する者に対し、出発前72時間以内に新型コロナウイルス検査を受けて、陰性の証明書を提出することを義務付けると発表した。これは、米東部時間の12月27日午後7時01分から発動された。具体的には、航空会社に確認義務を課しており、検査証明書も航空会社を通じてCDCに提出されることになる。ただし、渡航者も常に証明書のコピーを携帯し、米政府職員などに要請された場合に提示することが求められている。
トランプ大統領は2020年3月14日から、過去14日間において英国に滞在した外国人に対し米国への入国を規制しているが(関連ブラック ジャック web)、米国籍者、グリーンカード、公務で渡航する外交官などを対象とするAビザ、Gビザ保持者などは規制対象とはしていない。しかし、今回発表された陰性証明の提出義務は、2歳未満の乳児を除き、英国から米国への全渡航者が対象になっている。
(吉田奈津絵)
(米国、英国)
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