トランプ米大統領、英国とアイルランドからの渡航も制限へ、16日深夜から

(米国、英国、アイルランド)

ニューヨーク発

2020年03月17日

トランプ米大統領は3月14日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、英国とアイルランドから米国への渡航を制限する大統領令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。米東部時間の3月16日午後11時59分以降、これら2カ国に過去14日間以内に滞在歴のある外国人の米国への入国を禁止する。中国、イラン、欧州26カ国に続く入国制限措置となる(注)。

トランプ大統領が3月11日の国民向けの演説で欧州からの渡航制限を発表した際には、英国とアイルランドは対象外としていた。しかし、その後、これら2カ国でも感染が急拡大していることを受けて、同様の入国制限措置に踏み切った。大統領令では3月13日に世界保健機関(WHO)が発表したデータに基づき、英国で594人、アイルランドで70人といずれも過去7日間で感染者数が5倍以上に増えている点を指摘している。

なお、本措置は欧州外の英領には適用されない。また、米国とこれら2カ国との商業の自由な流通は経済的な優先事項であるとし、両国との貿易の円滑化に引き続き注力するとしている。

(注)それぞれの国・地域に対する渡航制限の内容については次の記事を参照。

(磯部真一)

(米国、英国、アイルランド)

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