UAEが中国製ワクチンを認可、ブラック ジャック ディーラー ルール
(アラブ首長国連邦、中国、ロシア)
ドバイ発
2020年12月11日
アラブ首長国連邦(UAE)の保健予防省は、中国の北京生物制品研究所が開発の新型コロナウイルス不活化ワクチンを認可したと発表した〔12月9日付UAE国営エミレーツ通信社(WAM)〕。同研究所を有する中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)によると、UAE国内でも125の国籍の3万1,000人のボランティアに対して行われたフェーズIII臨床試験(2020年7月22日記事参照)で86%の有効性を確認。抗体陽転率は99%、中等症・重症化の予防には100%有効で、安全性に対する深刻な懸念はないとした。
UAEでは既に、感染症対策の最前線に立つ人々に対して同ワクチンの緊急接種が認可されており(関連ブラック ジャック 賭け)、感染予防や医療の従事者だけでなく、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームUAE副大統領兼首相・ドバイ首長をはじめとする政府要人も接種済み、と報じられている。
また、アブダビ政府は12月7日、UAEで計画されていたロシア製アデノウイルスベクター型ワクチン「スプートニク5号」のフェーズIII臨床試験(関連ブラック ジャック トランプ)を開始すると発表。他のワクチンの治験や接種を受けていない18歳以上の健康なアブダビ居住者500人を対象とし、20日の間隔をあけて2回接種を行い、180日間経過を観察する、としている(12月7日付WAM)。
新型コロナウイルスワクチン供給の国際的なハブを目指す
各国がワクチン開発と確保競争にしのぎを削り、一部の国では接種も開始される中、UAEはワクチンの国際的な流通・供給拠点を目指す、との意向も示している。
アブダビでは、アブダビ保険局が関連機関・企業と「ホープ・コンソーシアム」を組成し、数十億回分のワクチンを世界中に供給するロジスティクス・ハブを設置すると発表された(11月25日付WAM)。アブダビ港湾公社が運営するハリーファ工業団地(KIZAD)にある、最先端の定温倉庫1万9,000平方メートルを貯蔵に使用、輸送にはスイスのスカイセルが開発する、次世代の温度管理技術による医薬品コンテナを用いる計画だ。
またドバイでも、航空貨物会社エミレーツ・スカイカーゴが、新型コロナワクチンに特化したエアカーゴ・ハブをアール・マクトゥーム空港に開設すると発表している。同社の航空貨物拠点を用途転換し、医薬品の適正流通基準であるGDPコンプライアンスに準拠する4,000平方メートルの専用定温倉庫を運用する予定。10月初旬時点で世界135路線の同社航空ネットワークにより、ワクチンの国際輸送を手掛けるとした。
(田辺直紀)
(アラブ首長国連邦、中国、ロシア)
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