9月の新車バイク販売台数、前年同月比2倍増と好調

(チリ)

サンティアゴ発

2020年11月05日

全国バイク輸入業者協会(ANIM)によると、チリにおける2020年9月の新車バイク販売台数は、前年同月の約2倍にあたる4,665台で(添付資料の図参照)、1~9月の累計では前年同期比7.8%増の2万3,626台(注)となった。

1~9月の累計販売台数をブランド別にみると、トップ3はホンダ(シェア23.6%)、ヤマハ(22.8%)、TAKASAKI(8.7%)の順で(添付資料の表参照)、日本メーカーのシェアは全体の56.5%と存在感をみせている。ホンダの「CB125 Twister」や「CB190RI」、ヤマハの「FZ 150」や「FZ25」が最も人気があるモデルとなっている。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、自動車の新車販売台数は前年同期比で大幅に減少している(2020年10月12日記事参照)。そのような状況下でバイクの販売が好調な要因としてANIMは、自動車と比較した際のリーズナブルな価格に加え、消費者の環境問題への意識の高まりから、排ガスの排出量を自動車より少なく抑えられるという点も人気の一因となっている、と分析している。

また、10月19日付の「エル・モストラドル」紙は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う不況の中でも、需要が好調なウーバーイーツ(Uber Eats)やラッピ(Rappi)など、プラットフォームを通じたデリバリー業に従事するためにバイクの購入が増えたことや、感染予防のために多くの人々が公共交通機関の利用を避けるようになり、代替の移動手段としてバイクの人気が高まったことが販売を促進した、と報じている。

(注)統計は、ANIMに所属するバイク輸入業者の新車販売台数のみを反映しており、国内の全バイク産業の約73%に当たる。

(岡戸美澪)

(チリ)

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