激戦のテキサス州でトランプ大統領とバイデン氏が同率に、米大統領選世論調査

(米国)

米州課

2020年10月22日

米国コネチカット州のキニピアク大学は10月21日、大統領選挙での激戦が予想されるテキサス(以下、TX)、ペンシルベニア(以下、PA)の両州で実施した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)結果を発表した。同調査結果によれば、大統領選の直接対決を想定した設問で、TX州では、ドナルド・トランプ大統領と前副大統領ジョー・バイデン氏の支持率が共に47%と同率だった。9月の世論調査では、トランプ氏が支持率を伸ばして5ポイント上回っていた(テキサス州で勢い増すカジノ ゲーム)が、11月3日の選挙日に向け両者の戦いがさらに激しさを増している。

一方、PA州では、バイデン氏が51%とトランプ氏(43%)をリードした。バイデン氏が過半を維持したものの、10月初旬の世論調査ではそれぞれ54%、41%で(フロリダ州など激戦州でバイデン氏リード、オンライン)、両者の差は13ポイントから8ポイントに縮まった。

また、トランプ大統領の仕事ぶりについての支持率は、TX州で「支持する」が49%、「支持しない」が48%と「支持する」が1ポイント高かったが、新型コロナウイルスへの対応については、「支持しない」(51%)が「支持する」(46%)を上回った。PA州では、同大統領の仕事ぶり、新型コロナウイルスへの対応について、共に「支持しない」が「支持する」を上回った(注2)。

テキサス州では早期投票希望者が多数に

希望する投票方法について聞いたところ、TX州では、選挙当日の投票を希望する人が18%、郵便投票・不在者投票が12%、早期投票(注3)が69%と早期投票の希望者が約7割に上った。

新型コロナウイルスの感染防止のためにも、今回の選挙では有権者が早期投票を希望する傾向にあり、既に4,210万人が投票したという。TX州では、全米で最も多い530万人が投票を済ませた(「ワシントン・ポスト」紙電子版10月21日)。早期投票が実施されないPA州では、選挙当日の投票を希望する人が60%、郵便投票・不在者投票が40%だった 。

(注1)調査実施時期は、10月16~19日。対象者は、テキサス州の有権者1,145人、ペンシルベニア州の有権者1,241人。

(注2)トランプ大統領の仕事ぶり:支持する44%、支持しない53%、新型コロナウイルスへの対応:支持する42%、支持しない56%。

(注3)実施されない州もあるが、選挙日前の早期に公共の場で投票できる制度。

(松岡智恵子)

(米国)

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