連邦政府、アストラゼネカと新型コロナワクチン調達契約
(スイス)
ジュネーブ発
2020年10月20日
スイス連邦政府は10月16日、英国製薬大手アストラゼネカおよびスウェーデン政府と、同社が開発するAZD1222新型コロナワクチンの530万回分の調達契約を締結したと発表した。
欧州委員会は同社と、薬事承認を前提として最大4億回分の同ワクチンの事前購入契約を締結している(欧州委、初のブラック ジャック)。欧州委はそのうち3.3%を欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国に再販売することを認め、そのうちスイスとノルウェー、アイスランドについて、スウェーデンが10月15日に再販売業務を引き受けたことを発表している。スイスへの調達分はこのEUからの再販売枠を利用したものだ。アストラゼネカは同ワクチンのスイスへの薬事承認申請を10月初めに行っており、これが承認され次第、ワクチンは直接スイスに出荷されることとなる。
スイスは自国民に対する新型コロナワクチンの供給多様化に取り組んでいる。8月7日には米国バイオテク企業モデルナとmRNAワクチン450万回分の調達契約を結んだ(関連ブラック ジャック ランキング)ほか、今回のウイルスベクターワクチンの調達に加え、他の企業ともワクチン供給について協議中という。また、国際的なワクチン開発フレームワークCOVAXにも参加し、国民人口の20%(165万人)分のワクチンを確保する見込みとしている。
ワクチンと並んで重要な新型コロナウイルス感染症治療薬についても、連邦政府は2020年夏の時点でスイスのバイオ医薬品企業モレキュラー・パートナーズから免疫療法薬剤の供給を確保している。これを医療従事者やハイリスクグループに予防的に処方することも考えているという。
(和田恭)
(スイス)
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