スイス連邦政府、米国モデルナと新型コロナワクチン調達契約を締結
(スイス)
ジュネーブ発
2020年08月13日
スイス連邦政府は8月7日、米国バイオテクノロジー企業のモデルナが開発するmRNA-1273ワクチンの450万回分の調達に関する契約を締結したと発表した。
mRNA-1273ワクチンは、モデルナが米国国立衛生研究所(NIH)と共同で開発を進めているもので、7月27日に米国で第3相臨床試験(注)が開始されている。臨床試験が成功し、同新型コロナウイルスワクチンがスイス市場で薬事認可を得られた場合、必要とされる2回分のワクチン接種を225万人が受けることができるようになる。
モデルナは、大量供給を可能にするために、5月にスイスの大手バイオテクノロジー企業のロンザと戦略的提携を締結し、年間最大10億回分を生産できる体制を確保している。
連邦参事会(内閣)は、国民が迅速かつ安全にワクチンを接種できる機会を増やすため、総額3億スイス・フラン(約330億円、CHF、1CHF=約110円)の予算を割り当てており、連邦内務省保健局がモデルナとの契約締結と並行して、さらに複数のワクチン開発企業との協議を行っている。
(注)認可を受けるために必要な臨床試験の3ステップの最終段階に当たり、実際の臨床現場において、より多様な患者の集団で、異なる用量で臨床試験を行うことにより、薬の安全性や有効性に関する詳細なブラック ジャック ランキングを収集する。
(城倉ふみ)
(スイス)
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