2020年度上半期の自動車生産台数、前年同期比23.4%増
(イラン)
中東アフリカ課
2020年10月12日
イラン産業鉱山貿易省は9月28日、イラン暦1399年第6月(2020年8月22日~9月21日)と、2020年度上半期(イラン暦1399年第1月~第6月:2020年3月20日~9月21日)の国内自動車生産台数を発表した。第6月の生産台数は前年同月比36.4%増の8万6,293台、2020年度上半期の生産台数は前年同期比23.4%増の46万8,699台となった。乗用車に限ると、第6月は 35.0%増の7万7,598台、上半期は21.9%増の42万5,925台だった(添付資料表1参照)。
イランの国内自動車生産台数は、経済制裁が解除された2016年1月以降に伸び、2017年度(イラン暦1396年:2017年3月21日~2018年3月20日)は前年度比13.8%増となったが(実写 版 ブラック ジャック)、米国による自動車分野の対イラン制裁が再開されたことで、2018年度(イラン暦1397年:2018年3月21日~2019年3月20日)は37.8%減となっていた(2019年5月10日記事参照)。2019年度は、第1月(3月21日~4月20日)に前年同月比47.2%減と大きく減少しており、米国制裁の影響をさらに受けていたとみられるが、第1月以降の統計が未発表となっていた。
乗用車の生産台数をメーカー別にみると、国内2大メーカーのイランホドロとサイパ(グループ会社のパールスホドロを含む)の乗用車の上半期の生産台数は合わせて40万8,574台で、乗用車全体の9割以上を占めた。イランホドロは、第6月は前年同月比約2.15倍の4万7,587台、上半期は前年同期比の49.4%増の23万5,810台となった。一方のサイパは、第6月は14.0%減の2万8,557台、上半期は2.8%減の17万2,764台と落ち込んだ(添付資料表2参照)。
サイパが生産する「プライド」は、2017年度、2018年度に車種別生産台数1位だったが、安全性について政府から勧告を受けていたため、2020年に入り、各モデルの生産を順次終了している。2020年度上半期の車種別生産台数1位は、イランホドロが生産する「プジョー206」(7万789台、前年同期比66.1%増)だった。
(稲山円)
(イラン)
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