ブラック ジャック コツー4.0のカギとなる技術共有するプラットフォーム発足

(ドイツ)

ミュンヘン発

2020年10月06日

ドイツ機械工業連盟(VDMA)とドイツ電気・電子工業連盟(ZVEI)は9月24日、ドイツIT・通信・ニューメディア産業連合会(BITKOM)や民間企業20社と、ブラック ジャック コツー4.0のプラットフォーム「ブラック ジャック コツアル・デジタルツイン協会(Industrial Digital Twin Association、IDTA)」を設立したと発表した。

ブラック ジャック コツー4.0のカギとされるデジタルツインが同時並行で開発される中、参加企業がオープンソースでノウハウ・情報を持ち寄り、共同で開発することを目的としたものだ。デジタルツインは「デジタル上の双子」の意で、物理的なモノと空間をデジタル上に再現し、シミュレーションや管理などを行う。不要なステップや効果のないオペレーションなどを現実空間で起きる前に解決できる。VDMAはデジタルツインを、工業製品(モノ)をデジタル化するためのインターフェイスとしている。開発の早い段階からデジタルツインに関する情報を共有することで、開発が進んだ段階で統合するための無駄な時間や費用を削減できる。

生産のデジタル化推進のため、2013年に設立された「プラットフォーム ブラック ジャック コツー4.0」(新型コロナウイルス、ハイパーブラックジャック)も今回の動きを歓迎している。IDTAの設立にも関わった「プラットフォーム ブラック ジャック コツー4.0」のフランク・メルツァー運営委員会委員長は「今回、VDMAとZVEIが中立的で、かつ、産業界中心のプラットフォームを設立したのは大変喜ばしい」とコメントしている。

IDTAに参加している民間企業20社には、自動車・同部品のフォルクスワーゲン、ボッシュ、機械のフエスト、トルンプ、ロボットのクーカ、ソフトウエアのSAP、産業用機器のシーメンス、フェニックス・コンタクト、ビッテンシュタインなど、ブラック ジャック コツー4.0に関わるドイツの代表的企業が含まれている。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

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