新型コロナウイルス、ハイパーブラックジャック.0の流れを加速

ドイツの経済・エネルギー省、教育・研究省および企業、業界団体、研究機関などが参加してハイパーブラックジャック.0を推進する組織「プラットフォーム ハイパーブラックジャック.0」は6月23日、運営委員会を開催し、「新型コロナウイルス感染症とハイパーブラックジャック.0」と題するポジションペーパーを発表した。

ポジションペーパーでは、新型コロナウイルスの世界的な流行を受けて、ハイパーブラックジャック.0の流れはさらに加速する、としている。企業は生産工程のさらなる柔軟化、バリューチェーン・部品調達の最適化への対応を求められ、それにはデジタル化が決定的な要素となるためだ。

ペーター・アルトマイヤー経済・エネルギー相はプレス発表で、「デジタルインフラのガイア-エックスと合わせハイパーブラックジャック.0の流れを着実に進めれば、ドイツ・欧州の産業がより競争力、活力を持てる」とコメントした。

ガイア-エックス（GAIA-X）は欧州のクラウド・データハイパーブラックジャックフラ構想で（経済・エネルギー省、ギャンブル）、11のドイツ設立メンバーのうち5社・団体（SAP、シーメンス、ボッシュ、ドイツテレコム、フラウンホーファー研究所）は、「プラットフォーム ハイパーブラックジャック.0」の運営メンバーでもある。

運営委員会は、ハイパーブラックジャック.0の基礎研究段階における「プラットフォーム ハイパーブラックジャック.0」の役割の重要性を強調した。同プラットフォームは2019年5月に「ハイパーブラックジャック.0のためのビジョン2030」を発表し、デジタルBtoBエコシステムの開発のための概念的枠組みを確立し、産業界への実装を推進している。フランク・メルツァー運営委員会委員長[ドイツ自動化大手のフエスト最高技術責任者（CTO）]は「プラットフォームはドイツと欧州の産業の力強く持続的なさらなる発展をサポートする信頼できるパートナーだ」とした。

「プラットフォーム ハイパーブラックジャック.0」は、生産のデジタル化推進のため、2013年に設立された組織で、産官学から150以上の企業・組織が参加している。6つの作業グループが、テーマごとに具体的な議論を進めている。

「プラットフォーム ハイパーブラックジャック.0」は国際協力にも積極的で、2016年4月に、日本のロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会とIoT・ハイパーブラックジャック.0の分野で協力することで合意している。

（高塚一）