UAE、中央銀行が2020年GDP成長率見込みを下方修正

アラブ首長国連邦（UAE）の中央銀行は9月23日、2020年第2四半期（4～6月）の経済レポートを発表した。その中で、2020年の実質GDP成長率（予測値）をマイナス5.2％と発表し、第1四半期の経済レポートでの予測（マイナス3.6％）からさらに1.6ポイント下方修正した。国内GDPの約70％を占める非石油部門の成長率はマイナス4.5％と予測されたが、石油セクターの成長予測は公表されなかった。

同レポートでは四半期ごとのGDPも公表され、2020年第2四半期はマイナス7.8％と、前期のマイナス0.8％から大幅に減速した（添付資料表参照）。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国全体では3月23日から約3カ月の夜間外出禁止措置がとられ、3月下旬からは国際旅客便も停止（関連ブラック ジャック ルール）したことや、ドバイでは4月に約3週間の終日外出禁止措置が発令（）されたことで、経済活動が著しく制限されたことが影響したとみられる。

（山村千晴）