UAE発着の航空便が2週間にわたり全便運休へ

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2020年03月24日

アラブ首長国連邦(UAE)政府は3月23日、今後2週間にわたりトランジットを含む国内線・国際線のすべての運航を停止する措置を発表した(3月23日付「ガルフ・ニュース」紙など)。同措置は48時間以内に発効する。

これを受けて、エミレーツ航空やエティハド航空も公式サイトで「25日から全便を運休する」と発表したため、同日よりUAEを離発着するすべての航空便が欠航となる。UAEをハブとし、日本への直行便を始め世界中の多くの都市に就航するエミレーツ航空(ドバイ)ならびにエティハド航空(アブダビ)が全て欠航となると、中東地域のみならず欧州やアフリカから日本へ帰国を予定・検討している日系企業駐在員をはじめ、多くの旅行者に甚大な影響が出る見込みだ。

あわせてUAE政府は同日、住民に対して不要不急の外出を控えるように呼びかけるとともに、スーパーマーケットや薬局などの一部の生活必需品を販売する店舗を除き、国内のショッピングモールなどの商業施設や生鮮食品マーケットを今後2週間閉鎖し、飲食店についてもデリバリーのみの営業に限るとした。同措置も23日の発表後、48時間以内の施行とされた。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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