チューリヒ市内の公共施設でマスク着用義務化
(スイス)
ジュネーブ発
2020年09月10日
スイスのチューリヒ市政府は9月7日、チューリヒ州内で新型コロナウイルス感染が再拡大していることに伴い、チューリヒ市内の公共施設でのマスク着用義務の導入を発表した。市内でのマスク着用義務は以下のとおり。
- 市庁舎や市が運営する美術館において、9月10日以降、職員と利用者にマスクの着用を義務付ける。
- 市が運営する病院や介護施設については、患者や入居者を感染から守るため、9月10日以降、職員全員に対しマスク着用を義務付ける。
- 市内の小学校では、9月7日以降、校舎内では職員や児童の家族を含め成人は全てマスクの着用義務を負う。授業などの場合には、1.5メートルのソーシャルディスタンスが維持できない時間が15分を超える場合に限り、義務となる。
チューリヒ州では、新型コロナウイルス感染者数の増加のため、8月27日から店舗などの屋内でのマスク着用を義務化しており(2020年8月28日記事参照)、チューリヒ市内ではさらにこの義務が拡大されたことになる。
また、市政府は、9月27日に予定されている国民投票について、安全面から投票場所を2カ所に限定するとともに、市民には郵便による投票を呼び掛けている。
(和田恭、マリオ・マルケジニ)
(スイス)
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