7月第2週は17州がオレンジ、地方都市での感染拡大が加速
(メキシコ)
メキシコ発
2020年07月06日
メキシコ保健省は7月3日、7月6~12日の週に適用される各州の新型コロナウイルス感染警戒信号(関連カジノ ブラック ジャック、6月2日記事、6月15日記事参照)を発表した。信号の色は全国32州のうち、17州がオレンジ、15州が赤となった。進出日系企業が多い州では、グアナファト州、ヌエボレオン州、メキシコ州、バハカリフォルニア州、タマウリパス州が赤、メキシコ市、ケレタロ州、アグアスカリエンテス州、サンルイスポトシ州、ハリスコ州、サカテカス州、チワワ州がオレンジとなっている。なお、今回は信号の色のみが発表され、色を評価するための4指標(病床利用率、感染増加傾向、入院患者増加傾向、感染確定率)の具体的なデータが発表されていない。
7月第2週はゲレロ州、イダルゴ州、モレロス州、オアハカ州が赤からオレンジに、反対にチアパス州、コアウイラ州、グアナファト州、タマウリパス州、ベラクルス州がオレンジから赤に変わる。チアパス州とベラクルス州は、前週、赤からオレンジに変わったばかりだが、再び赤信号に戻った。なお、進出日系企業の数が最も多いグアナファト州は、州政府が独自の信号システム(関連ブラック ジャック 勝ち)を採用しており、州の信号は以前から赤だったたため、連邦の信号が赤になっても影響はない。
感染拡大は地方で加速化
新型コロナの感染拡大は、6月に入ると首都メキシコ市では幾分落ち着いてきたが、反対に地方都市で加速化がみられる。北東部の主要工業都市モンテレイがあるヌエボレオン州では、6月10日ごろから1日当たりの感染確定件数の増加が200を超えるようになり、6月23日には過去最高の1日当たり295件に達した。自動車産業が集積し、5月中旬から操業再開が段階的に行われたグアナファト州でも、6月9日以降に1日当たりの感染確定件数が200を超えるようになり、6月23日には過去最高の371件に達した。
保健省の重度呼吸機能障害患者の病床利用率のデータ(添付資料参照)をみると、7月3日時点のヌエボレオン州の一般病床の利用率は62%で首都メキシコ市(56%)よりも高率となっており、グアナファト州もメキシコ市と同率の56%と高い。ヌエボレオン州は人工呼吸器付き病床の利用率も53%と高く、メキシコ市と同率だ。
ヌエボレオン州政府は感染拡大を受け、夜間の外出を原則禁止する措置や、レストランの週末の宅配・持ち帰りサービス以外の営業禁止措置などを導入している。首都メキシコ市においても、一時期落ち着いていた感染増加ペースがオレンジ信号下での経済活動再開でここ数日再び加速化しているため、メキシコ市政府は7月3日、当初7月6日に予定していたショッピングセンター、百貨店の再開を7月8日に延期することを発表した。
(中畑貴雄)
(メキシコ)
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