南ア大統領、警戒レベルの再度引き下げへの道筋を発表
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2020年05月15日
南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は5月13日、国民演説を行った。新型コロナウイルス感染対策に関する大統領の演説は、ロックダウン(外出禁止)の段階的緩和を発表した4月23日以来となる(関連カジノ ブラック ジャック)。
大統領は、3月27日に開始したロックダウン(関連ブラック ジャック カード)が仮に行われなかった場合、国内の感染者数は少なくとも8万人、死亡者数は同日時点の219人の8倍に膨れ上がっていた可能性があったとの推計を示し、ロックダウンの効果と重要性を説いた。その上で、「リスク調整戦略」に基づき、5月1日に全土を最大警戒レベルの5から4に引き下げたことにより(関連ブラック ジャック サイト)、一部の経済活動や外出が再開・緩和されたことに触れ、さらなる警戒レベルの引き下げの準備を行っていることを明らかにした。具体的には、5月末までに感染の拡大が続く一部の大都市などを除く地域の警戒レベルを3に引き下げるよう検討しており、関係者との調整完了後、改めて詳細を発表するとした。また、併せて現在レベル4において制限されている小売、Eコマースについても制限の緩和を行う予定だと述べた。
4月25日に政府が発表したリスク調整戦略の原案では、レベル3への引き下げにより、現在禁止されているアルコールやタバコ販売のほか、現在3割まで出勤可としている製造業(鉱山、自動車など除く)の5割までの拡大、搭乗人数を制限した上での国内旅客便の再開などが含まれている。詳細は今後正式に官報で発表される見込みだ。
今回ラマポーザ大統領は、どの地域がレベルの引き下げまたは維持の対象となるかについて明言を控えた。5月13日時点で、南ア国内の新型コロナ感染者数は累計1万2,074人。うち、ケープタウン市を含む西ケープ州の感染者が累計で6,713人と過半を占める上、国内全体の新規感染者数(前日比)724人のうち、608人が同州で確認されるなど、感染拡大のホットスポットとなっている。こうした地域では当面レベル3への引き下げが行われない見込みが高い。
(高橋史)
(南アフリカ共和国)
ビジネス短信 d5d358b70437f91c