感染者1万人超え、自宅待機期間を5月16日まで延長

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年05月08日

バングラデシュ政府は5月4日、新型コロナウイルス感染者が1万人を超えた状況をふまえ、過去4度延長していた自宅待機要請および政府機関・オフィスの原則営業停止措置(関連ブラック ジャック ルール)を、5月16日まで延長すると発表した(添付資料参照:ジェトロ英訳)。現在、断食月(ラマダン)期間中であり、断食後の夕食(イフタール)や断食明け休暇〔Eid-ul-Fitr(イード・ウル・フィトル)、以下「イード」〕のための買い物などの一部の商業活動は認められる。

政府は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、以下の新たな措置を発表した。

  1. 休業措置期間を5月16日まで延長する。
  2. 管区間の公共交通機関は停止。管区から別の管区、県から別の県への移動を禁止。緊急時(医療など)を除き、午後8時から午前6時の間は外出禁止とする。
  3. 保健省発行の健康ガイドラインを遵守する。
  4. ラマダンやイードであることを踏まえ、商店の部分開業を認める。しかし、開店時は、ソーシャルディスタンスを確保し、健康ガイドラインを遵守しなければならない。大型ショッピングモールは、入口に手洗い場を設置し、入場する車両の消毒を行わなければならない。全店舗やモールは午後5時までの営業のみ認める。
  5. 本休業措置は、農産品、食品、肥料、殺虫剤、工業製品、日用品、医薬品、病院やその他緊急政府サービスには適用しない。
  6. ラマダンやイードであることを踏まえ、銀行サービスは引き続き提供され(5月10日より10時~14時30分までの営業)、必要な通知は中央銀行からなされる。
  7. 必要に応じ、省庁や関連政府機関は開業することができる。本件については、必要に応じて通知を行う。
  8. イード休暇中の帰省は認められない。管区間の公共交通機関は引き続き停止する。

なお、5月4日時点で当地の新型コロナウイルス感染者は計1万143人、うち死者は182人と発表されている(バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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