政府は3段階に分けた自動車販売の再開を許可
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2020年05月18日
南アフリカ共和国の貿易産業競争省は5月12日付官報で、自動車販売の再開を段階的に認めると発表した。3月27日から全国でロックダウン(外出禁止)が開始された後、食品や医療品など生活必需品の販売のみが許可され(関連ブラック ジャック カード)、必要不可欠なサービス・財以外に分類された自動車の販売は認められなかった。5月1日には新型コロナウィルス感染への警戒レベルを5から4に引き下げられ(関連ブラック ジャック サイト)、自動車製造では従業員50%まで出勤可(レベル5では出勤不可)などの緩和策が取られたが、販売に関しては「特定の指示」の発表が待たれていた。
政府は、レベル4の段階でも、新車・中古車の売買、委託者ブランド製造(OEM)メーカーや輸入者による新車・中古車の卸売り、通関に係る厳格なガイドラインに基づく自動車の輸出入などを認めた。その上で、下記の3段階にフェーズを分け、感染防止の対策を講じることを条件として、自動車販売を認めると発表した。
○第1フェーズ(5月12日から実施)
- 販売代理店は全雇用者の最大30%までの人数で運営する
- 営業活動の大部分はインターネット、eコマース、電話など遠隔で行う
- 試乗は予約制とする
- 購入した自動車は宅配のみ認める
○第2フェーズ
- 販売代理店は全雇用者の最大60%までの人数で運営する
- 徹底的な感染対策の下、販売代理店への限られた人数の来客を認める
- 顧客による店舗での自動車引き取り(On site pick-ups)も認める
○第3フェーズ(6月8日から、レベル4が解除されるまで)
- 販売代理店は雇用者の100%の出勤を認める
- 店舗への来客を認める(ただし、遠隔での営業・販売を推奨)
- オンライン上のカーオークションを認める
このほか、緊急時以外でも予約制を前提として、車のメンテナンス・修理にかかるサービスを認めた。
景気低迷が長引く南アでは、2019年の自動車販売台数は53万台と2年連続で減少したが(関連カジノ ブラック ジャック)、国内生産台数は63万台と3年連続で増加した。しかし、ロックダウンの影響により、2020年4月の新車販売台数は前年同月比で98.4%減になると、南ア自動車製造者協会(NAAMSA)は5月5日に発表した。生産および販売は部分的に再開されたものの、新型コロナ感染拡大による自動車産業への影響は長期化する見込みだ。
(高橋史)
(南アフリカ共和国)
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