トヨタ、ロシア工場でフェイスシールドなど生産、医療現場に寄贈

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2020年05月29日

トヨタ自動車ロシアは5月21日、サンクトペテルブルクにある自社工場内でフェイスシールドと布マスクの生産を始めたと発表した。新型コロナウイルス対策に追われる医療現場への支援を目的したもの。

写真 フェイスシールド製造の様子(トヨタ自動車ブラック ジャック 確率提供)

フェイスシールド製造の様子(トヨタ自動車ロシア提供)

5月にはフェイスシールド1万枚強、布マスク2万2,000枚強を製造。フェイスシールドは連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)を通じて医療現場へ供給、布マスクはサンクトペテルブルク市のボランティアセンターに寄贈した。トヨタ自動車ロシアの関係会社にも一部を提供したようだ。同社関係者は、医療器具の製造経験はなかったが、トヨタ欧州拠点が作成した仕様を参考にロシアでの量産を実現したと述べ、今後もサンクトペテルブルク市当局から要請があれば追加生産に踏み切る考えを示した。

トヨタ自動車ロシアの石田雅資エグゼクティブバイスプレジデントは「この取り組みを通してサンクトペテルブルクでの感染拡大防止に当社が貢献できることを期待している」とコメント。サンクトペテルブルク市産業政策・イノベーション・貿易委員会のキリル・ソロベイチェク委員長は「産業界による支援に感謝する」と同社の取り組みに謝意を示した。

ロシアでは、3月28日~5月11日に発動された非労働日措置(関連ブラック ジャック トランプ)に従い、同社はサンクトペテルブルク工場の操業を一時停止していたが、同措置終了()の翌日の12日に工場を再稼働させている。

トヨタ自動車ロシアではこれまでも、連邦保健省やサンクトペテルブルク市政府に自社所有車両を無償貸与といったCSR活動を行ってきた。トヨタとしては欧州や日本をはじめとする世界各地で医療現場支援を進めている。3月には北米トヨタが医療用品の生産を行うと発表している(関連ブラック ジャック トランプ)。

(一瀬友太)

(ロシア)

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