北米トヨタ、医療用品の生産でコロナウイルス対策を支援
(米国)
ニューヨーク発
2020年03月31日
北米トヨタは3月27日、米国でのコロナウイルス感染者の拡大を受けて、同社生産拠点を利用して医療用品などを生産すると発表した。
同社によると、既に医療従事者のためのフェイスシールドの生産に取り組んでおり、今週にも大量生産が始まる予定。テキサス、インディアナ、ケンタッキー、ミシガンなどの各州の病院施設に配布される。他社と連携してのマスクや人工呼吸器の生産も予定している。
また、NPO法人トヨタプロダクションシステム・サポートセンターは、医療機器・用品メーカーなどに対しその供給能力拡大のためトヨタ生産方式による製造・設計ノウハウを提供する。例えば、ドライブスルーによる検査場を効率的に運営するための支援を医療機関や地域コミュニティーに対して行っている。
オートモーティブニュースによると、3月27日の段階で、主要な自動車メーカーの組み立て工場が全米で少なくとも合計39カ所閉鎖しており、また一部では閉鎖期間が延長される動きもある。そうした中、ゼネラルモーターズ(GM)、フォードやテスラが、一部拠点を利用して国内で不足する人工呼吸器を生産して供給すると発表した。また、フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)は学校閉鎖により給食が支給されない子供たちのために100万食を提供するなど、医療機関や地域を支援する活動を行っている。
(大原典子)
(米国)
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