サンクトペテルブルク市でも外出禁止措置を導入

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2020年04月01日

ロシアのサンクトペテルブルク市政府は3月30日、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、市内在住者に自宅待機を要請する措置を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。市内在住者の自宅待機を定めたもので、実質的な外出禁止措置。

本措置は、2020年3月30日付サンクトペテルブルク市決定第167号で規定されたもので、発表と同時に発効している。65歳以上の市内在住者には4月14日まで、原則として外出禁止を義務付けるとともに、それ以外の市内在住者に対しても4月5日までは居住地(自宅)から離れないよう定めている。例外としては、a.緊急医療を要請する場合、b.交通機関の運行や商品配達、そのほか本決定で定義された業務に従事する場合、c.近隣店舗での生活必需品の購入や100メートル以内の動物の散歩、ごみ捨てのため外出する場合、が明記されている。さらに外出する場合でも、他者と1.5メートルの距離を空けることなどを定めている。

既にサンクトペテルブルク市では、3月28日から4月5日までの間、外食店や非食料品店の閉鎖を定めていた(2020年3月30日記事参照)。また、市民の外出禁止措置は、モスクワ市も3月29日に発表していた(関連実写 版 ブラック ジャック)。

写真 サンクトペテルブルクのメインストリートであるネフスキー大通りの様子。人通りや交通量はまばら(2020年3月29日、ブラック ジャック ランキング撮影)

サンクトペテルブルクのメインストリートであるネフスキー大通りの様子。人通りや交通量はまばら(2020年3月29日、ジェトロ撮影)

(一瀬友太)

(ロシア)

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