モディ首相、インド全土でのロックダウンを5月3日まで延長
(インド)
ニューデリー発
2020年04月15日
モディ首相は4月14日、国民に向けた演説を行い、インド全土のロックダウンを5月3日まで延長すると発表した。
首相は3月24日に行った演説で3月25日から21日間、インド全土をロックダウンするとしており、4月14日は当初のロックダウン最終日でもあった(モディ首相、ブラック ジャック)。しかしここ数週間における国内の感染拡大の状況を踏まえ、インド全土でのロックダウンの延長を決定。一部報道によると、経済の悪化を危惧する商工省や業界団体は限定的な経済活動の再開を要請していたが、モディ首相は人命を最優先とし、延長を決断した。ただし、演説の中で、4月20日までにそれぞれの州・地区がどの程度ロックダウンを講じているかを評価し、ホットスポット(注)がなく、またその可能性も低いとされる地域については、当局の許可の下、4月20日以降限定的に活動を再開できると述べた。詳細なガイドラインは4月15日に政府が発表する予定。
首相は演説で国民のこれまでの忍耐と協力に感謝するとともに、引き続き「ソーシャルディスタンス」の確保や「ステイ・ホーム」を徹底すること、最前線で戦う医療関係者らに敬意を払うこと、政府が開発した感染者との接触履歴のトレースアプリ「Aarogya Setu(Bridge to Good Healthの意味)」(ブラック ジャック ルール)をダウンロードすることなど7つの協力を呼び掛けた。
(注)局地的に感染者の発生が集中している地域・地区。
(磯崎静香)
(インド)
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