入店や移動制限など外出規制を一部緩和、今後も段階的に

(ポーランド)

ワルシャワ発

2020年04月21日

ポーランド政府は4月16日、新型コロナウイルス感染拡大に伴って導入していた各種規制(関連ブラック ジャック カード)を一部緩和する措置を発表、20日から施行している。緩和された主な内容は以下のとおり。

  • 店舗への入店人数制限の緩和:店舗面積100平方メートル未満の店舗では、レジ1台につき4人まで、100平方メートル以上の店舗では15平方メートルにつき1人の計算で入店できる。
  • レクリエーション目的での移動制限の解除:森林や公園に入ることが可能になる。その際も口と鼻をマスクなどで覆い、2メートル以上の距離を保たなければならない。また、公園にある遊具などは引き続き使用できない。
  • 13歳以上の未成年は成人の監督なしで移動できる。その際も口と鼻をマスクなどで覆い、2メートル以上の距離を保たなければならない。
  • 宗教行事への参加人数制限の緩和:参加人数は宗教施設の面積に応じて、15平方メートルにつき1人の計算で参加できる。

ポーランド政府は上記の規制緩和を第1段階とし、今後、規制をさらに段階的に緩和していくとしている。第2段階以降の各段階の主な緩和内容は以下のとおり。

なお、第2段階以降の緩和措置のスケジュールなどは発表されておらず、新型コロナウイルスの感染者数の増加率や医療の状況などを保健省が勘案して決定するとしている。

○第2段階

a.週末のホームセンターの営業再開

b.ホテルなど宿泊施設の営業再開

c.一部文化施設(図書館、美術館、アートギャラリー)の営業再開

○第3段階

a.美容院の営業再開

b.大型ショッピングモールを制限付きで営業再開

c.レストランを制限付きで営業再開

d.50人までのスポーツイベントの開催(無観客かつオープンスペースで開催されるものに限る)

e.保育園、幼稚園、小学校の3年生までの授業再開。教室に入れる人数は制限が設けられる。

○第4段階

a.マッサージ店やソラリウムの再開

b.ジムやフィットネスクラブの再開

c.劇場、映画館の条件付き再開

なお、ウカシュ・シュモフスキ保健相は、規制緩和は流行の終息を意味するわけではないとした上で、公共の場所での口と鼻をマスクなどで覆うことや、手や施設を消毒すること、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を維持すること、状況に応じて隔離することは依然として非常に重要と指摘した。

(楢橋広基、ニーナ・ルッベ・ルビニスカ)

(ポーランド)

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