米サウスカロライナ州の民主党予備選、黒人層の支持を得たバイデン氏が初勝利、ブティブラック ジャック ゲーム ルールッジ氏は撤退
(米国)
アトランタ発
2020年03月02日
民主党候補者指名争い第4戦となった今回の予備選挙は、南部で初めての予備選となることや、これまでの3州とは異なり黒人層が民主党有権者の過半を占めること、14州で予備選や党員集会が行われる3月3日のスーパーチューズデー直前であることからも注目されていた。
「ワシントン・ポスト」紙(2月29日)の出口調査によると、バイデン氏は黒人層の6割の支持を集め、サンダース氏(17%)を大きく上回った。これまで実施された3州での予備選・党員集会で伸び悩んでいたバイデン氏が、民主党の重要な支持基盤である黒人層からの厚い支持を得て、スーパーチューズデー直前に弾みをつけたかたちだ。年齢別でも、45歳以上でバイデン氏が過半数の支持(45~64歳:51%、65歳以上:64%)を得て、ほかの候補者を大きく引き離した。
ブティブラック ジャック ゲーム ルールッジ氏らが候補者指名争いから撤退
最初の党員集会が行われたアイオワ州(米アイオワ州の民主党党員集会結果集計が終了、カジノ)で首位に立ち、ニューハンプシャー州予備選では2位に付けた前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティブラック ジャック ゲーム ルールッジ氏は、2月19日のネバダ州党員集会では3位と伸び悩み、今回のサウスカロライナ州予備選でも4位だった。それを受け、同氏は3月1日、候補者指名争いから撤退することを表明した。
また、サウスカロライナ州予備選での躍進を狙っていた実業家のトム・スタテイヤー氏も、3位になったことを受け、2月29日に候補者指名争いから撤退した。民主党の大統領候補者は6人となった。
なお、最近の世論調査で支持率を伸ばしている前ニューヨーク市長の穏健派マイケル・ブルームバーグ氏は、サウスカロライナ州予備選には参加せず、スーパーチューズデーから参戦する。
(高橋卓也)
(米国)
ビジネス短信 8e376c0de0556ca8