米ニューハンプシャー州の民主党予備選挙、サンダース氏首位、クロブチャー氏が3位躍進
(米国)
米州課
2020年02月14日
11月の米国大統領選挙に向け、2月11日に開催されたニューハンプシャー州の民主党予備選挙の結果が発表され、バーモント州選出上院議員のバーニー・サンダース氏が25.8%の得票率で首位になった。初戦のアイオワ州党員集会で首位に立った前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏は24.5%で次点だった。ジョー・バイデン前副大統領とマサチューセッツ州選出上院議員のエリザベス・ウォレン氏が伸び悩む一方、ミネソタ州選出上院議員のエイミー・クロブチャー氏が3位に躍進した(表1参照)。
ニューハンプシャー州の代議員は24人で、得票率に応じて各候補者へ配分される(注1)。アイオワ州の党員集会の結果と合わせると、代議員獲得数はブティジェッジ氏が23人で首位、サンダース氏が21人で2位となっている。
ニューハンプシャー州で選挙日に実施された出口調査によると、サンダース氏は特に若者や低所得者、リベラル層からの支持が厚く、30代以下の有権者の約半数が支持した。対照的に、クロブチャー氏は若者からの支持率は低いものの65歳以上の有権者や穏健派からの支持を集め、ブティジェッジ氏は幅広い年齢層やリベラル、穏健派から一定の支持を集めた。
コネチカット州のキニピアク大学が2月10日に発表した2020年大統領選挙に関する世論調査結果(注2)によると、「今日、民主党の予備選が行われたら、誰に投票するか」という民主党支持者への問いに対して、サンダース氏が25%で、これまで首位を維持してきたバイデン氏を上回った。バイデン氏は前回より9ポイント下がり、17%で2位となった。3位以下は、マイケル・ブルームバーグ氏(15%)、ウォレン氏(14%)、ブティジェッジ氏(10%)の順だ(表2参照)。ブルームバーグ氏の支持率の大幅増加は、50歳以上の有権者の支持が伸びたことによる。
なお、2月11日にアンドリュー・ヤン氏とマイケル・ベネット氏が、1月31日にジョン・ディレイニー氏が予備選からの撤退を表明し、民主党の大統領候補者は9人となった。
各候補者の詳細は、添付資料参照。
(注1)ただし15%以上の得票率を得た候補者が対象となる。
(注2)調査の実施時期は2月5~9日、対象者は全国の有権者1,519人、うち民主党支持者は665人。
(須貝智也)
(米国)
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