サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)中止を決定、新型コロナウイルスの影響
(米国)
ヒューストン発
2020年03月12日
米国テキサス州オースティンのスティーブ・アドラー市長は、3月13~22日に予定されていた音楽・映画・イノベーションの祭典サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)を中止すると3月6日に発表した。新型コロナウイルス感染の懸念を受けて判断した。
例年、テキサス州オースティンで3月に開催される同イベントは、音楽の祭典として始まったが、Siriがアップルに発掘され、またツイッターが世に出るきっかけとなったこともあって、最近ではスタートアップ企業の登竜門として注目されている(関連ブラック ジャック ディーラー)。前回2019年には、会期中に行われた2,128のセッションに、4,799人のスピーカーが登壇し、106カ国から8万6万6,643人が参加した。SXSWのオースティン市に与えた経済効果は2019年に3億5,590万ドルとされる。
2020年は新型コロナウイルス感染の懸念を受けて、SXSWの中止を求めるオンライン署名活動がChange.orgで始まり、これまで5万4,000人の署名が集まった。また、アップル、ネットフリックス、アマゾン、ツイッター、フェイスブック、リンクトインなど大手企業が次々と参加を取りやめていた。
SWSX主催者はウェブサイトで、今回の参加者向けに、可能な限り早急にSXSWのバーチャル体験ができるよう取り組むとしている。
なお、テキサス州では3月4日、州内初の新型コロナウイルス感染者がヒューストン近郊で確認された。3月8日時点で、同州の感染者は8人になった。エネルギー会議CERAウイークの中止も発表されている(関連ブラック ジャック ブラック)。
(小山勲)
(米国)
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