注目の米テキサス州の民主党予備選、バイデン氏競り勝つ
(米国)
ヒューストン発
2020年03月05日
11月の米国大統領選挙に向け、テキサス州の民主党予備選挙が3月3日に行われた。現地報道によると、開票率99%時点で、34.3%の得票率でジョー・バイデン氏がバーニー・サンダース氏に競り勝っている(表1参照)。同州は、一般代議員数がスーパーチューズデーではカリフォルニア州に次ぐ2位の大票田で、注目されていた(注1)。スーパーチューズデー前の支持率をみると、リアル・クリア・ポリティクスの各種世論調査(民主党候補者の支持率)の平均値では、2月22日のネバダ州党員集会直前にバイデン氏はサンダース氏に首位の座を受け渡したが、サウスカロライナ州の民主党予備選(ブラック ジャック ゲーム)が行われた2月29日からはバイデン氏の支持率が急伸していた。
3月3日にCNNが行ったテキサス州予備選の出口調査によると、バイデン氏の主な支持層は、45歳以上(42~43%)と黒人(58%)だ(表2参照)。
スーパーチューズデーを目前に候補者指名争いから撤退した、中道・穏健派の前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏と、エイミー・クロブチャー上院議員(ミネソタ州)は3月2日、相次いでバイデン氏への支持を表明した。また、3月2日夜にテキサス州ダラス市で行われたバイデン氏の集会の最後には、今回の大統領選で一時は民主党候補に名乗りを上げていたベト・オルーク前下院議員(地元テキサス州選出)(注2)が登壇し、スペイン語を織り交ぜながら、バイデン氏を支持するよう呼び掛けた。
(注1)一般代議員数は、カリフォルニア州415、ニューヨーク州274、テキサス228の順。なお、ニューヨーク州の民主党予備選は4月28日の予定。
(注2)2018年11月の中間選挙では、共和党の地盤であるテキサス州において、現職のテッド・クルーズ上院議員(共和党)を相手に上院の議席を争い、僅差まで追い詰めた。
(桜内政大、小山勲)
(米国)
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