米バージニア州の民主党予備選、バイデン氏が大勝
(米国)
ニューヨーク発
2020年03月04日
米国民主党の大統領候補指名争いで一挙に14州・1自治領が予備選挙を行う3月3日のスーパーチューズデーで、4番目に代議員数が多いバージニア州では、ジョー・バイデン前副大統領が最多得票率を獲得した(表1参照)。同州の一般代議員99人のうち、バイデン氏には得票率に応じて66人が割り当てられ、第2位のバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)の31人を大きく上回っている(注)。
投票前の予想では、バイデン氏はほかの候補と接戦になるとみられていたが、スーパーチューズデー直前に行われたサウスカロライナ州の予備選で大勝したことで、バージニア州でも勢いを得た(ブラック ジャック ゲーム)。州都リッチモンドのレバー・ストーニー市長は、サウスカロライナと同様、バージニアでも黒人層の得票が勝利のカギになったと評している(「リッチモンド・タイムズ・ディスパッチ」紙3月3日)。CNN(3月3日)が行った出口調査によると、バイデン氏は黒人票の71%を獲得した(表2参照)。
また、バージニア州選出のティム・ケイン上院議員やテリー・マコーリフ前バージニア州知事といった大物民主党政治家や、スーパーチューズデー直前で大統領候補指名争いから撤退したエイミー・クロブチャー上院議員(ミネソタ州)とピート・ブティジェッジ氏らの支持表明も大きく影響したとみられている。
(注)獲得代議員数は暫定値。
(磯部真一)
(米国)
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