中国自動車メーカー力帆集団と華晨汽車、ウルグアイでの生産再開で合意

(ウルグアイ、中国)

ブエノスアイレス発

2019年11月21日

中国自動車メーカーの力帆集団(Lifan)と華晨汽車(Brilliance)は11月12日、ウルグアイ南部サンホセ州にあるLifanの工場で、一時休止していた自動車生産を2020年から再開することに合意したと発表した。2020年は年産1万台、将来的には5万台を目指すとしている。発表には、中国企業側の幹部をはじめ、ウルグアイからルシア・トポランスキー副大統領、ギリェルモ・モンセッチ工業エネルギー鉱業相や政府高官が同席した。

中国自動車メーカーのウルグアイ進出は、2008年のブラジル・ウルグアイ間の自動車協定(ACE2)締結後から動き始め、奇瑞汽車(Cherry)やLifan、吉利(Geely)などのメーカーが現地企業との合弁で自動車組み立てを行い、主にブラジル市場向けに輸出してきた。Lifanはブラジル経済の低迷の影響を受けるなどして、ウルグアイのサンホセ工場で何回か生産の一時停止を経験し、直近は2018年6月から生産を停止していた。

ウルグアイにとって中国は大豆や牛肉の供給先として存在感を増しており、外交面でも2018年の国交樹立30周年を節目に一層緊密化している。タバレ・バスケス大統領は2016年の訪中時に中国との戦略的パートナーシップを構築。また、2018年8月に中国が進めている「一帯一路」構想に関する覚書をメルコスール加盟国として初めて取り交わした(ブラック ジャック ディーラー)。

(紀井寿雄)

(ウルグアイ、中国)

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