イランホドロに新社長が就任、前社長は逮捕
(イラン)
テヘラン発
2019年09月03日
イラン最大の自動車メーカーであるイランホドロは8月26日、同社の社長にファルシャッド・モギミ氏(Mr.Farshad Moghimi)が就任したと発表した。
前社長であるイェッケザレ氏は、自動車価格を不当に引き上げた疑いで、8月19日に同社幹部とともに逮捕されていた。また現地では、国内2位の自動車メーカーであるサイパの幹部も逮捕されたとの報道も出ていた。
その背景には、米国の対イラン制裁もあって国内自動車生産台数が落ち込みをみせる中、国内主要メーカーのイランホドロやサイパの自動車販売価格が大幅に上昇し、国内における批判が高まっていたことがある。同社のイラン暦1397年(2018年3月21日~2019年3月20日)の生産台数は41万5,485台で、前年度比46.6%減と大幅に落ち込んだ一方で、当地メディアの調査によると、2019年5月のイランホドロ主力車種の新車販売価格は、前年同月比2.2~2.3倍と大幅に上昇していた(2019年5月10日記事参照)。
新社長に就任したモギミ氏は、産業貿易鉱山省や道路都市開発省幹部を歴任し、前職はイラン中小企業産業団地機構(Iran Small Industries and Industrial Parks Organization:ISIPO)副長官兼産業鉱山貿易省次官だった。
(中村志信)
(イラン)
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