2020年米大統領選挙の世論調査、バイデン氏とサンダース氏の差が縮小
(米国)
米州課
2019年08月29日
米国エマーソン大学が8月27日に発表した世論調査結果(注1)によると、2020年の米国大統領選挙の民主党の予備選で誰に投票するかという問いに対して、ジョー・バイデン氏が前回から1ポイント上昇し31%、バーニー・サンダース氏が前回から9ポイント上昇して24%と、両者の差は15ポイントから7ポイントに縮まった。エリザベス・ウォレン氏は前回と同じ、カマラ・ハリス氏は5ポイント下がった。今回、アンドリュー・ヤン氏がこれまで上位を維持していたピート・ブッティジェッジ氏を上回り5位に浮上した(表1参照)。
エマーソン世論調査を担当するスペンサー・キンボール部長は「ブッティジェッジ氏は選挙資金の条件は満たしているが、今後、ディベート技術を磨く必要がある」と指摘している。
各候補者の詳細は、2020年米大統領選挙世論調査、カジノ。
バイデン氏とサンダース氏の年齢層別の支持は対照的で、バイデン氏は50歳未満で21%、50歳以上で44%と、50歳以上の支持が高く、サンダース氏はそれぞれ36%、11%と50歳未満の支持が高い。ウォレン氏はそれぞれ14%、17%と年齢層の偏りは少ない。
ドナルド・トランプ大統領と民主党候補者との直接対決を想定した問いに対して、バイデン氏、サンダース氏がトランプ氏の支持を上回った。ウォレン氏とハリス氏は、トランプ氏と同率という結果だった(表2参照)。
CNNの調査結果(注2)では、候補者を選択する際に重視する点について、民主党候補者がトランプ氏に勝てること(54%)が、候補者と自分の意見が同じであること(39%)を上回った。しかし、CNNの前回の調査結果(それぞれ61%、30%)と比較すると、候補者の意見をより重視する傾向が見られた。
(注1)調査の実施時期は8月24~26日、対象者は全国の有権者1,458人、うち民主党支持者627人。
(注2)調査の実施時期は8月15~18日、対象者は全国の成人1,001人、うち民主党支持者402人。
(松岡智恵子)
(米国)
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