2020年米大統領選挙世論調査、ウォレン氏とサンダース氏が同率に

(米国)

米州課

2019年08月28日

ニュージャージー州のモンマス大学は8月26日、米国大統領選挙の民主党候補者に関する世論調査結果を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(注)。

予備選挙で民主党候補者の誰を支持するかという問いに対しては、バーニー・サンダース氏とエリザベス・ウォレン氏が20%の同率でトップになった。これまで1位でリードしていたジョー・バイデン氏は3位だったが、19%と1位から3位までがほぼ横並びという結果となった。4位はカマラ・ハリス氏(8%)だった(表参照)。

ウォレン氏の支持率は、1月に同大学が実施した調査では8%にとどまったが、その後、着実に支持を伸ばしてきた。逆にバイデン氏は、1月が29%で、5月から6月にかけては30%台を維持していたが、今回急激に下がった。

アイオワ州、サウスカロライナ州など2020年2月3日から3月3日までの早期に予備選挙などが実施される州と、その他の州の結果を比べると、バイデン氏の支持は、早期に実施される州では比較的高く、サンダース氏、ウォレン氏の支持はその他の州で比較的高い。

表  民主党候補者の支持率

今回の結果では、バイデン氏の支持率は性別、年齢、人種の多くの層で低下し、一部がウォレン氏あるいはサンダース氏の支持に向かった。モンマス大学世論調査研究所のパトリック・マレイ部長は「これは、1回の世論調査結果にすぎない」としながらも、「有権者が候補者をより精査する段階に入ってきた」と分析している。

なお、8月に入って、マイク・グラベル氏、ジョン・ヒッケンルーパー氏(ヒッケンルーパー前コロラド州知事、ブラック)、ジェイ・インスリー氏、セス・モルトン氏が大統領選挙からの撤退を表明した。

各民主党候補者の詳細は、添付資料参照。

(注)調査時期は、2019年8月16~20日。対象者は、全米の成人800人(うち民主党支持者298人)。

(松岡智恵子)

(米国)

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