2020年米大統領選、有権者は民主党候補者の人格、政策を重視

(米国)

米州課

2019年08月21日

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターは8月16日、2020年大統領選挙の民主党候補者の選択などに関する調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)を発表した。

予備選で民主党候補者の誰に投票するかという問いに、ジョー・バイデン氏が26%で1位、2位以下は、エリザベス・ウォレン氏(16%)、バーニー・サンダース氏(12%)、カマラ・ハリス氏(11%)の順だった(表1参照)。

各候補者の支持の傾向では、上記4氏はいずれも男性の支持が女性を上回った。年齢では、バイデン氏の支持は年齢層が高くなるほど高くなり、サンダース氏は逆に低い年齢層での支持が高かった。また、リベラル派ほどウォレン氏やサンダース氏への支持が高く、バイデン氏は中道・穏健派の支持が高かった。

各候補者の詳細は、

表1  民主党予備選で投票する各候補者の支持の内訳

民主党候補者を選択する場合、自身が選択する1位の候補者のみに関心がある割合は35%、1位以外の候補者にも関心があるのは63%と、1位の候補者以外の候補者にも関心を持つ有権者が多いことが分かった。年齢層が高くなるほど、また穏健・中道派よりリベラル派の有権者にその傾向が強かった。

民主党候補者の選択に当たって重視する点は、人格(28%)、政策(27%)がドナルド・トランプ大統領に勝てること(21%)を上回った。人格では、正直さ、知性が重視され、政策では、ヘルスケア、経済政策が重視されている。

トランプ大統領の仕事ぶりに対する評価では、「認めない」が59%、「認める」が40%で、「認めない」が大きく上回った(表2参照)。

「認める」とした回答者の傾向を見ると、性別、年齢層、学歴などで、表1のバイデン氏と同様の傾向を示したが、大きく違うのは、トランプ氏の支持が白人に偏っているのに比べて、バイデン氏は黒人やヒスパニック系の支持が高いことだ。

表2 ドナルド・トランプ大統領の仕事ぶりを「認める」と回答した人の内訳

(注)調査時期は7月22日~8月4日。対象者は全米の有権者4,175人。

(松岡智恵子)

(米国)

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