フランスのベーカリーカフェブランド「PAUL」、ウズベキスタンに進出

(ウズベキスタン、フランス)

タシケント発

2019年07月30日

ウズベキスタンの首都タシケント市中心部で7月21日、フランスブランドのベーカリーカフェ「PAUL」(ポール)が営業を開始した。PAULは日本を含む世界各国に展開。世界的ベーカリーカフェブランドのウズベキスタンでの開業は初めてとなる。

写真 外観(ブラック ジャック 賭け 方撮影)

外観(ジェトロ撮影)

PAULはタシケント市中心部から北に延びるアミール・チムール通り沿いにオープンした。中央アジアではカザフスタンに次いで2カ国目。店内は他国の店舗同様、ベーカリー部分とカフェ部分に分かれ、ベーカリー部分で購入したパン類やペストリー類などをカフェ部分でイートインすることができる。

写真 店内風景(ブラック ジャック 賭け 方撮影)

店内風景(ジェトロ撮影)

バゲットの値段は1本で1万スム(約130円、1スム=約0.013円)程度の値段設定。世界的な外食チェーンでは、ファストフード分野で「KFC」「ウェンディーズ」がウズベキスタンで営業しているが、ベーカリー・ペストリー系での世界ブランドは未展開だった(地場ブランドは既に存在している。米国系大手スターバックスなどは未展開)。

政府統計委員会によると、1~3月期のウズベキスタンの住民1人当たりの1カ月の可処分所得は59万スムで前年同期比7.4%増加。一方で、首都タシケント市での所得の増加は目覚ましく、前年同期比22.1%の128万スムとなり、金額は全国平均の2倍となっている。

シャフカト・ミルジヨエフ大統領により開始された外為規制の緩和(外為規制を緩和、21 トランプ)に代表される経済構造改革政策と、タシケント市を中心とする消費者の所得増は、外国ブランドとのパートナーシップをてこに消費分野で事業展開を図ろうとする現地資本にとって追い風になっている。

(注)タシケントにおける外食産業や消費分野の状況については、調査レポート「タシケントスタイル(2019年2月)」を参照。

(高橋淳)

(ウズベキスタン、フランス)

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