廃プラスチックなど積載コンテナの滞留問題がようやく解消

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年05月20日

ベトナム・ホーチミン市のカットライ港で、廃プラスチックなどの積載コンテナが滞留し、港の運用に影響を及ぼしていた問題が解消されたようだ。

同港を運営するサイゴン新港公社のグエン・ナン・トアン副社長によると、同社の運営する港湾ターミナルのうち、カットライ港に3,800TEU(20フィートコンテナ換算単位)のコンテナが滞留していた(3月20日時点)。2018年末までに同港に持ち込まれた廃プラスチックなどの廃棄物積載コンテナを対象に、2019年4月30日までに搬出する場合、保管料を80%値引きする通知(関連オンライン ブラック ジャック)を行った。その結果、3月28日から4月15日までの間に、約3,000TEUの廃プラスチックなどの滞留コンテナの通関手続きが完了し、保税地域外へと引き取られた(税関オンラインニュース4月17日)。

さらに、4月27日から5月1日までの当地での連休(政府や多くの企業が休業)に備え、港湾が混雑することがないよう業者に対し、貨物を早期に引き取るよう促していた。また連休中でも、貨物の船積みや船卸しのほか、貨物の引き取りも行えるよう平常どおりに営業し、同市にあるヒエップフック港においても、保管料を一時的に免除する措置を取った。

ジェトロのヒアリング(5月6日)に対し、サイゴン新港公社の職員は「4月末からの連休の影響により、ある程度のコンテナ保管はあるものの、今後はさらに減少するのではないか」と述べた。

(小林亜紀、ダン・ティ・ゴック・スオン)

(ベトナム)

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