2018年の自動車販売台数は前年比8%減少
(ペルー)
リマ発
2019年01月11日
ペルー自動車協会(AAP)は、2018年の累計販売台数(小型・大型の合計)を16万5,802台で前年(18万281台)に比べ8.0%減少したと発表した。特に、最終月の12月の販売台数は1万1,459台と、前年の1万6,180台から29.2%減の大幅な落ち込みをになった。AAPのエドウィン・デルテアノ会長は、選択消費税(ISC税)の対象(関連ブラック ジャック web)となった車種が最も影響を受けたとし、乗用車・ステーションワゴンが36.0%減(年間累計:18%減)、スポーツ用多目的車(SUV)が32.3%減(3.6%減)、バン(16人までのもの)が27.7%減(6.1%減)とその内訳を示した。ただ業界関係者の間では、12月の数字については、ペルーで前年に開催されたモーターショー(2017年10月26日~11月1日)後の特需からの反動との見方もある。
一方、ISC税の対象から外れたピックアップトラックの2018年12月の販売台数は、前年同月比で4.6%増加し、年間累計の前年比でも7%増と販売台数を伸ばした。ただし、デルテアノ会長によれば、ピックアップトラックの伸びは、SUVの落ち込みと連動しており、SUVの購買層がピックアップに流れたという見方をしている。そのほか、やはりISC税対象外のトラックとバスの12月の販売台数については、前年同月比でそれぞれ21.8%減、17.3%減とマイナスに転じたが、年間累計の前年比では1.4%増、14.8%増と増加した。
地域別では、依然としてリマ首都圏が最大のシェアを誇っているが、年間累計では2017年のエルニーニョ現象に伴う豪雨災害の復興事業による特需が功を奏し、北部と東部の販売台数がそれぞれ0.3%増、6.7%増とプラス成長を維持し、全販売台数の13%を占めた。
AAPでは、2019年の自動車市場の成長見通しについて、ペルー全体の経済成長率と合わせ、前年比4%増としている。
(設楽隆裕)
(ペルー)
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