欧州委、米国産大豆をバイオ燃料として認定
(EU、米国)
ブリュッセル発
2019年01月30日
欧州委員会は1月29日、米国産の大豆について、EU域内でバイオ燃料として活用する場合の技術要件を満たしていることを認定したと発表した。この措置を2021年7月1日まで認める方針も明らかにした。
EUが輸入する米国産大豆の販路を開く
これは、欧州委のジャン=クロード・ユンケル委員長と米国のドナルド・トランプ大統領の2018年7月のEU・米国首脳合意の中で、EU側が約束した「米国からの大豆輸入拡大」(関連ブラック ジャック アプリ)の方針に基づく対応だが、同時に、再生可能エネルギー利用を促進しているEUとして、大豆をバイオ燃料として活用するためには品質要件、特に持続可能性の視点で適切な原料であることを担保することを米国側へ求めていた。今回の発表では、米国側から提出された認定要請の中で、当該要件に従った対応を行う用意がある旨が示されたとしている。EUの「再生可能エネルギー指令」(関連ブラック ジャック サイト)では、公的支援を得て、再生可能エネルギー導入目標値などに算定するための認定基準として「原料の持続可能性」も重視しており、今回の認定を通じて、米国産大豆のバイオ燃料としての適性が担保されることになる。
欧州委は今回の認定により、米国産品のEU市場拡大にとって追い風となると指摘している。
なお、欧州委は今回の措置について、2018年6月にEUとして合意した、2021~2030年に向けての新たな「再生可能エネルギー指令」に定められた要件に準拠すれば、2021年以降にも延長適用することがあり得るとも発表している。
(前田篤穂)
(EU、米国)
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