「618」セール、アリババ越境ECで日本が売上高トップ

(中国)

中国北アジア課

2018年07月03日

中国の電子商取引(EC)大手の京東(JD.com)は、6月1~18日に開催した「618」セールの累計注文額が1,592億元(約2兆7,000億円、1元=約17円)に達したと発表した。「618」セールは、京東の設立日である6月18日を記念し15年前から実施しているもので、現在では中国全土を巻き込み11月11日の「独身の日」セールに並ぶネットショッピング販促イベントとなっている。

京東によると、「618」セール期間中の直販オーダーの90%以上が、当日ないし翌日までに宅配された。注文金額トップは携帯電話で、オフィスソフト、エアコン、デジタル機器、食品飲料が続いた。省市別の注文金額をみると、全国1位は広東省で、次いで北京市、江蘇省、山東省、上海市だった(2018年6月29日)。

日本の美容関連製品やベビー用品が人気

中国のEC大手のアリババグループも6月1~20日に「618」セールを実施したが、日本は越境ECの国別売上高で首位に立った。日本製品の売上高は前年同期比80%増となり、そのうち「天猫国際(Tmall Global)」サイトでは3.25倍となった。日本製の美容関連製品やベビー用品の人気が高く、化粧水の売上高は前年の8倍以上、おむつは2倍となった。また、ペットフードは5倍以上、アパレルは4倍以上、デジタル機器や食品、健康食品は2倍以上を売り上げた。

(清水絵里子)

(中国)

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