広東省、ネット小売額が10兆円超え
(中国)
広州発
2018年06月29日
広州市で6月21日、「2018万億新経済サミット」(注1)が開催された。サミットで発表された「2017年広州市EC(電子商取引)データ白書」によれば、2017年の広東省のネット小売額は7,046億2,300万元(約11兆9,786億円、1元=約17円)と全国の5分の1を占め、省・市・自治区別で1位だった。取引件数は198億1,700万件。
広東省内の市別では、広州市が3,185億500万元で1位だった。2位は深セン市、3位は仏山市、4位は東莞市、5位は中山市で、上位5市で広東省全体の92%を占めた。広州市は越境EC貿易額でも全国1位(関連ブラック ジャック トランプ)となっており、インターネットを通じた消費が全国で最も盛んな都市の1つだ。
「618」セールでも全国1位に
広東省は、中国ネット通販大手の「京東」が毎年6月に実施する「618」セール(注2)における2018年の注文金額が100億元を超え、全国1位だった。「618」セールでの広東省からの注文はインスタント飲料、スマートフォン、軽食類、衣類などが多かった。また、「小米8」(注3)、ゲームコントローラー、眼部マッサージ器の1人当たり注文量は全国1位だった。
(注1)「万億」は兆の意。
(注2)京東の設立日である6月18日を記念したもの。京東以外の通販サイトもセールを行い、11月に開催される「双十一」などとならぶ大規模なものになっている。2018年は6月1~18日に実施され、期間中の京東での注文金額は1,592億元だった。
(注3)スマートフォンメーカー「小米」の最新機種。
(河野円洋)
(中国)
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