広州市、越境EC貿易額が4年連続で全国1位に-前年比55.1%増と高い伸びを示す-
(中国)
広州発
2018年03月09日
広東省広州市の越境電子商取引(EC)貿易額は前年比55.1%増の227億7,000万元(約3,871億円、1元=約17円)と、全国の約4分の1を占め、4年連続で全国1位になった。同省の深セン市も40.9%増の27億5,000万元と高い伸びを示した。
全国の約4分の1を占める
海関統計によると、2017年の広州市の越境ECによる貿易額は前年比55.1%増の227億7,000万元だった。中国全体では80.6%増の902億4,000万元で、広州市が約4分の1を占めた。
また、広州税関における輸出入の申請件数は2億2,000万件だった。800種類の商品が180カ国・地域へ輸出されるとともに、約2,230万人の国内消費者が世界各国の商品を購入し、消費額は127億9,000万元に達したとされる。
越境EC貿易が行われる南沙保税区と白雲空港総合保税区には、京東、唯品会、天猫、蘇寧易購、アマゾンなど100を超える大手ECプラットフォームや、卓志物流、中遠国際、順豊、威時沛運など30を超える物流会社が入居している。
中国電子商務研究中心BtoB・越境EC部の張周平・主任は越境ECにおける広東省の強みとして、(1)以前から貿易の基礎が堅固な点、(2)イノベーション精神に富んだ土地である点、(3)広東省政府の政策的支援がある点、を挙げた(「21世紀経済報道」2月9日)。
(河野円洋)
(中国)
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