ASEAN首脳会議でスマートシティネットワーク草案を発表

(シンガポール)

シンガポール発

2018年05月08日

シンガポールで4月27日に開催された第32回ASEAN首脳会議において、同国が提案したASEANスマートシティネットワーク(ASCN)の草案(コンセプトノート、添付資料参照)が公表された。ASCNは、シンガポールが2018年、ASEANの議長国として構築を目指しているもの。域内の都市間で協力して交通渋滞や公害、治安などの都市特有の課題を、ハイテク技術を活用して解決することで、市民の生活環境を改善し、新たなビジネス機会の創出を目標としている。

公表された草案によると、同ネットワークに参加する実験都市は先に公表されたベトナム(ホーチミン、ハノイ、ダナン)を含む(2018年4月27日記事参照)、インドネシア(ジャカルタ、バニュワンギ、マカッサル)、カンボジア(プノンペン、バッタンバン、シェムリアップ)、シンガポール、タイ(バンコク、チョンブリー、プーケット)、フィリピン(マニラ、セブ、ダバオ)、ブルネイ(バンダル・スリ・ブガワン)、マレーシア(クアラルンプール、ジョホールバル、クチン、コタキナバル)、ミャンマー(ヤンゴン、ネピドー、マンダレー)、ラオス(ビエンチャン、ルアンパバーン)のASEAN域内の26都市。

草案ではASCNは、(1)スマートシティ開発における実験都市間の協力促進、(2)有望なプロジェクトの民間との共同開発、(3)域外のパートナーからの資金調達、を目指すとしている。ASEAN加盟国は5月中にシンガポールで5日間にわたり開催されるワークショップにおいて、各スマートシティ実験都市の暫定的な2025年までのアクションプランなどを策定する。その後、7月開催の第1回ASCN年次会合で承認し、11月の第33回ASEAN首脳会議で採択される予定だ。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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