COP26と英国の産業政策 ―中小企業の事業環境に与える影響―(2022年3月)

2022年03月31日

最終更新日:

本報告書では、英国の視点からCOP26と関連する英国の産業政策を理解するため、まず2021年3月16日に発表された「競争時代におけるグローバル・ブリテン-安全保障、防衛、開発及び外交政策の統合的な見直し」から英国のCOP26の位置づけを見ていく。次に、2021年10月27日に発表された「秋季予算案と歳出計画2021」においてどのような環境政策に予算が投入されるかを見ていく。それに続き、ボリス・ジョンソン首相のCOP26直後のスピーチ並びにその3か月後のアロック・シャーマCOP26議長のスピーチから、英国にとってのCOP26の最大の成果を読み解く。続いて、英国が特にCOP26で力を入れていた「石炭」に関する現状や「金融」に関する政策的決定事項等を整理し、航空、海事、自動車を含む「運輸・交通」についても産業上のインプリケーションが大きいことから発表内容について簡単にまとめる。さらに温室効果ガスの排出量が多いことから排出ガス実質ゼロへの政策の影響を最も受けるとされる英国の鉄鋼産業についてクローズアップする。最後に、COP26による中小企業の事業環境への影響についても触れる。

なお、本報告書はKomatsu Research & Advisory(KRA)に委託してとりまとめたものである。KRAでは、小松啓一郎代表の監修の下、濱美惠子氏が調査・執筆した。

発行年月:
2022年03月
作成部署:
ジェトロ・ロンドン事務所
総ページ数:
101ページ

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