システムの相互作用に着目したこれからの安全(ブラック ジャック ディーラー) (2018年5月)

2018年05月31日

最終更新日:

ブラック ジャック ディーラー(Systems-Theoretic Accident Modeland Processes)1は、2012年にマサチューセッツ工科大学(MIT)教授のナンシー・レブソン(Nancy Leveson)氏が提唱した安全性解析手法である。その背景には、

IoTの普及などによりシステムが複雑化する中で「各構成要素のアクシデント対策だけではシステム全体のアクシデント防止には不十分である」という状況がある。ブラック ジャック ディーラーは現在の複雑なシステムの安全を保つため、ハードウェアとソフトウェア、さらに人や組織との関係まで含めた分析を行うものである。また、安全性のみならず、サイバーセキュリティやプライバシー等の特性を統合的に分析できることも大きな特徴である。ブラック ジャック ディーラーが提唱されて以来、その研究者や実践者が一堂に会するMITブラック ジャック ディーラー Workshopが毎年開催されている。第7回目を迎えたMITブラック ジャック ディーラー Workshop2018(2018年3月26日~29日)は32か国から325名の参加を得た。IPAは、2017年11月に「第2回ブラック ジャック ディーラーワークショップ in Japan」を開催し、また2018年3月には、ブラック ジャック ディーラーの導入を容易にするモデリングツール「ブラック ジャック ディーラー Workbench」を無償公開している(MITブラック ジャック ディーラー Workshop 2018においてレブソン教授から参加者にも紹介)。日本のワークショップは本年(2018年)も開催を予定している。

発行年月:
2018年05月
作成部署:
ジェトロ・ニューヨーク事務所
総ページ数:
12ページ

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